お弁当を食べながら「わたしなんて産まれてこなければよかったんだよ。いなければいいのにと言われた。」と、小さな声である子が呟い... | 一般社団法人まんまる結び

お弁当を食べながら
「わたしなんて産まれてこなければよかったんだよ。いなければいいのにと言われた。」と、小さな声である子が呟いた。

その言葉に「オレも、ベランダから飛び降りようとしたことある」とか

「わたしも…」と、ぽつりぽつりと
心の中に負った傷を、話しはじめた子どもたち。

「そういう時は、こう言ってやればいいんだよ！」と励ます子。

「大人も色々と大変でさ、たまに嫌になっちゃうこともあるかもしれないよ。本当に嫌いなら、こんな手作りのお弁当作ってくれないよ」と諭す子。

それでも「わたしなんて…」という言葉に、私が思わず
「〇〇ちゃんが生まれてきてくれてよかったと思う人！」と言うと、
その場にいた子みんなが、黙って、しかし力強く手を挙げた。

それまで黙っていた、いつも甘えん坊の女の子が突然泣き出した。

…刺激が強すぎたかな…と心配したら、

「わたしも、〜と言われることが悲しいの〜」と、大声でおいおいと泣いている。

いつもニコニコして、元気な姿しか見せない子だったので驚いたが、思う存分泣かせてあげた。

隣に座っていたお姉さん的な存在の子が、「つらいことを思い出させちゃってごめんね」と抱きしめていた。

公園から帰ってきたら、不登校で引きこもりがちな男の子が

「あー、実家に帰ってきたような安心感〜！！」と、思わずこぼした言葉に、スタッフが笑う。

スタッフはみんな、いろんな想いが交錯しまくり、顔で笑って心で号泣の一日だった。

なんて、尊いのだろうと。

どんなに辛いことがあっても、
安心できる場所や人がいれば、人は生きていける。

自分だけじゃないんだ、と思えることで、暗い闇からも這い上がることができる。

私も死のうと思ったことあるんだ…と、思わずポツリと言ってしまったのだけど、子どもたちは誰も驚かなかった。

子どもほど器が大きく、受容力のある存在はいない。
理屈ではなく心で感じとり、受け入れてくれる。

今日もまた、子どもたちの素晴らしさに救われた。生きていてよかったと思える一日を、ありがとう。

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