坂本教育長からみなさんへ、絶対に読んで欲しい話。｜スクールＩＥ　花崎校

僕からみなさんへ、どうしても伝えたい話があります（実話です）。
これから大人になる中で、必ずためになる話なので、時間があったらぜひ読んでください！
 

「過去は変えられないが、未来はいくらでも変えることができる」
ってよく聞きますよね。でも、これは間違いです。過去は変えられます。

僕の中学の同級生に、Kくんという人物がいました。
Kくんは取り立てて勉強ができるわけではありませんでした。いや、どちらかといえば
周りからは”できないヤツ”として認識されていました。そんなKくんには『将来NASAに入って火星に行く』という大きな夢がありました。

彼が色々な場面で語っていたので、クラス中がその夢を知っていました。
そんなある日の英語の授業。先生がKくんに「”〇〇は△△が好きです”という文章を作れ」と問いました。

すると、Kくんは自信満々に「My father is chocolate.」と答えたのです。もちろん、教室中が大爆笑。「お前の父ちゃんはチョコレートなのか!?」「そんなんでNASAなんて入れるわけないだろ」と馬鹿にされた彼は、顔を真っ赤にして俯き、涙を堪えていました。

クラス中から夢を笑われるなんて、普通だったら二度と思い出したくない”忘れたい過去”ですよね。ただ、Kくんがすごいのはここからなんです。
 

勉強が苦手だった彼は、偏差値的には最低クラスの地元の公立高校に進学しました。そこでも宇宙への夢を持ち続けた彼は、お世辞にも有名とは言えない地元の工業大学に進み、自分の好きな研究に没頭して興味を突き詰めました。そして卒業後に就職したのは、残念ながらNASAではなく、地元のスーパー。でも、真面目な彼は、一生懸命働いていたことでしょう。

そんな彼に突然、誰もが知る某有名国立大学の宇宙工学の教授から『一緒に研究しないか』と電話がかかってきたのです。そして、その誘いを受けた彼はその大学の大学院に進み、教授と一緒に研究を進め、今、どうなっていると思いますか？なんと、NASAで働いているのです！

どうしてこんな奇跡が起きたのでしょうか。おそらく、大学時代の彼は、大好きな宇宙のことを一生懸命研究していたのでしょう。そして、その姿を見ていた大学の教授が有名国立大学の教授に「面白いやつがいてね」と話したことで、有名国立大学の教授から電話がかかってきたのです。彼の最終学歴は有名国立大学大学院。そこでも熱心に研究したのでしょうね。ついには、NASAで働くという夢を掴み取ったのです。

先日同窓会で彼に会いましたが、もう昔の彼ではありませんでした。自信に溢れ、好きなことをしている充実感で輝いていました。もちろん、中学時代のあの話も出ましたよ。みんなの笑い話として。でも、彼は「そんなこともあったよねぇ」と余裕の笑顔でした。そう、彼にとって、あの事件はもはや”忘れたい過去”ではなくなったんです。彼は、過去を変えたのです。

まだ若いキミたちにだって、思い出したくない過去がひとつやふたつあるでしょう。でもこの話のように、その過去はこれからの努力でいくらでも変えることができるんです。
ずっと勉強が嫌だったなら、その過去を変えよう。何かを諦めたことが辛いなら、もう一度やればいい。
これからの努力で、忘れたい過去は変えられる。
ぼくたちがその手伝いをします。